図案化したエンブレムを見て行きましょう。
２ 図形（複雑なデザイン・翼）7.2
図１ エレクトロン フェニーチェ・ミラノ ポデーラ 君馬（Traum） エクウス アリネラ１
フランクフルトの新興エレクトロンは0−100km/h加速は世界最速の1.65秒、最高速450km/hと言うインホイール・モーターのＥＶハイパーカー・クエーサー（Quasar）を発表しています。伊フェニーチェ・ミラノはロールスロイスやフェッラリやフィアット５００の豪華版を出しています。ＥＶのレーシングカーの米ポデーラは国鳥の鷲のようです。衆泰汽車の若者向けの新ブランドはなぜかドイツ語の Traum （君馬）で、柱の上に翼が乗っています。ヒョンデの高級車種エクウスはラテン語の馬ですが、また Excellent Quality Unique Universal Supreme Automotive の頭字語でもあると言うことです。立体的な翼のラジエーター・マスコットを平面化したように見えます。馬なのになぜ翼なのかは分かりませんが、ペガサスのような天馬なのかも知れません。ポーランドのアリネラは初めてスーパーカーの仲間入りを果たしましたが、そのエンブレムはエクウスによく似た先鋭な翼です。
図２ トンケ 卡威１・華梓１ マグナム 宗申 金彭
独トンケはキャンピングカーを生産しています。ピックアップやＳＵＶを生産している江蘇省の卡威（Kawei）汽車のエンブレムは両翼にＶか鳥の頭が付いているのか、今一つよく分かりませんが、別のエンブレムではＡとなっています。さらに別のでは両翼が省略されていますが、これは既に見た国籍不明のハイパロンのエンブレムによく似ています。カナダのレーシングカーやスーパーカーのマグナムのエンブレムは翼でしょう。横から見た片翼を組合わせたようなデザインは三輪ＥＶの江蘇・宗申（Zongshen）車業です。同じく三輪・四輪ＥＶの江蘇徐州市・金彭（Jinpeng）集団のエンブレムは勝利のＶに片翼のデザインです。
図３ ミクルス ララキ イノテック シュコダ
戦後一時期ポーランドの航空機メーカーのミィェレッツ（Mielec）が生産していたマイクロカーのミクルスは小人と言う意味です。これらに似た猛禽の羽を意匠化したモロッコのララキはスーパーカーを発表していましたが、販売実績が思わしくなく数年で消滅しました。チェコの新興イノテックはミステルロとレーシングカー形状のアスピロンと２種のスーパーカーを出しています。ＶＷ傘下で同じくチェコの伝統あるシュコダのマークは矢に羽の生えたもので矢も羽も速さのシンボルです。
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図１ Elektron Motors, Fenice Milano, Poderra, 君馬 Traum, Equus (Hyundai), Arrinera 1
図２ Tonke, 卡威汽車Kawei 1, Magnum Cars, 宗申車業Zongshen, 金彭集団 Jinpeng
図３ Mikrus (Mielec), Laraki, Innotech, Škoda
